水素ガスとブラウンガス発生装置の開発とガス保存と利用方法の構築

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Ⅱ-1>水素ガスとブラウンガス(以後HHOガス)について語る

ブラウンガスを活用した最新溶融技術の開発状況

   (株)光と風の研究所 所長 堀内 道夫 株)光と風の研究所はここをクリック

堀内道夫

略歴

S.37 静岡大学工学部工業化学科卒業
S.37~S.55 大日本印刷株式会社中央研究所 主任研究員
S.51 ニューヨーク大学遊学
S.55~H.10 新学者 映像.コンピューター.教育分野担当常務
H.10 ㈱光と風の研究所に改組 代表取締役現職
ロボットサロン幹事.発明協会審議委員.
リサイクルソリューション理事
静岡大学非常勤講師 その他多数

目次

1.ブ ラ ウ ン ガ ス と は 何 か

 今日は、あまり聞き慣れない名前で、ブラウンガスによるガス化溶融炉のお話をしたいと思うのですが、以前ここでお話をしたときには再生可能エネルギーの話、太陽光とか風力などの話をさせていただいたと思います。前回の一番最後に、これから21世紀の少し怪しげな技術だけれども面白い技術という話をちょっとした覚えがあるのです。ご記憶の方もいるかもしれませんが。実は、その怪しげな話が今日のテーマになります。知っている方は、ブラウンガスと聞くと、ああ、例のまゆつばの技術かという話にもなるのですが、実際に岐阜・羽島市で10t炉のガス化溶融炉の実証試験がこの5月から始まりました。3カ月間実証試験をして、それで今後少し手直しをして実際の生産に入ると予定になっています。ですから非常にホットな話題で、一度、日刊工業新聞とあと何社かの新聞に取り上げられたのですけれども、今日はその話をしてみたいと思います。
 まずブラウンガスというのは、ブラウン運動のブラウン先生ではなく実はブルガリア生まれのユール・ブラウンさんという先生が発見したものです。発見といいますか、簡単に言えば水の電気分解です。ふつう水の電気分解ですと水素と酸素を別々に分離して取り出しますけれども、彼の場合にはこれを混合気体として取り出す。そしてこの場合に分子状の水素と酸素を混合したものでなく、いきなり発生させたときの、つまり原子状の化学用語でいう発生期の水素、酸素ガスの状態でこれが出てくるのです。私も化学の出身ですから発生期というのは大昔習ったのですけれども、非常に不安定な状態で、ものすごく短時間に原子状のものが分子になってしまう。そういうことしか教わっていなかったわけですが、どうもこのブラウンガスの場合には、だいぶその常識とはかけ離れたような挙動がいろいろ見られるのです。

1)特 性

ブラウンガスというのは学術名というふうに我々は言っておりますが、学術名はブラウンガス。それを勝手にというか、皆さんが水酸素ガスとか、水素酸素ガスとか、あるいはZETガス。今日はZETガスの話に触れるわけですが、同じ言葉ですけれども、ゼロエミッション・テクノロジー・ガスの略だそうです。あるいはCPガスというのはクリーンパワーガスとか、アクアガスとか、会社によって自分の名前を勝手につけているというわけです。アクアガスというのは、アイエスプランという大阪の尼崎の会社が鉄を30cmぐらいの厚さまで切れるような溶断機、切断機を作っていたのですが、不幸なことに不渡りを出して、ついこの間、住友金属の子会社に引き取られて、そこでもっと大きな容量のものを作るそうです。これも一種のブラウンガスの応用です。あるいは、この間、幕張の展示会で台湾製のエポック水酸素炎などもあり、3cmぐらいの鉄を実際に分速50cmぐらいのスピードで簡単に切れる実験をやっていて、来た人たちはみんなびっくりしていました。そのようなことが最近のちょっと話題になっています。
 ブラウンガス自体は非常に単純なものですから、水を電気分解して水素と酸素の混合気体を取る。今までみたいに分離しないで。そうするとどんな特性が現れるかといいますと、まず、非常にクリーンである。水素と酸素以外は入っていませんので。何か入っているのではないかというので、持ち帰って分析させろといってトヨタ自動車関係の人が来たそうですが、結局何も入っていなかったと言っていましたけれども、ともかく水素と酸素しか出てきません。もちろん、水が不純物を混入していればそれが少し析出するということはあるかもしれませんが、ピュアな水であれば水素と酸素だけです。
 それでは水素と酸素が混合しているからものすごく不安定で、振動とかショックですぐ大爆発でもするのではないかと思うのですが、これは皆さんご存じのように爆発限界というのがあります。63、64%ぐらいになると爆発する可能性はありますが、これはちょうど水素と酸素が2対1ですから、約67%ということで、爆発限界から若干離れているわけです。化学の特性というのは非常にうまくできているもので、若干でも、これは全く爆発しない。

2)技 術 開 発 の 現 状

では、爆発しないで火をつけたらどうなるかというと、これは爆縮するのです。凝爆ともいいますが、爆縮とか凝爆。英語で言った方が分かりやすいのは、爆発はエクスプロージョンですが、凝爆はインプロージョンです。うちに爆発するというか、爆縮です。そのために、例えば着火しますとバッと燃えて周りが真空になるわけです。つまり空気の容量から液体の容量に、水になってしまうわけですから、液相に移るわけですから、その空間がなくなるので、これは真空になる。ですからバーナーの炎を手に近づけて、このぐらいの炎が出ているとしますと1cmぐらい近づけてずっと手を置いておいても、全く熱く感じない。火傷もしない。そういう非常に集中した、エネルギーを外に無駄に流さないと言った方が……(素人的にはいえば、)そのような特性があります。
 さらに面白いのは、炎の温度だけは280℃と非常に低いのです。ところが、これを鉄に当てますと、鉄板1mmでも2mmでも簡単に孔がスポッとあきます。ちょっとサンプルを持ってきました。これは日銀さんには悪いけれども百円玉をブラウンガスで、小さな普通のアセチレンバーナーと同じものを使ってあけたのです。そうすると、これは4~5秒で孔がスポッとあいてしまう。ふつうアセチレンを当てますと、このニッケルの百円玉は真っ赤になって溶けることはしないのですが、これがブラウンガスですと5~6秒でスポッと孔があいてしまう。
 それから、タングステンの棒を用意します。タングステンというのは融点が3480℃ですから、鉄よりもタンタルよりも高いわけです。そこにブラウンガスを当てますと、例えば1cmぐらいの太さの棒がすぐ真っ赤になります。15秒ぐらいで真っ赤になって、タラッと溶け出します。溶けるだけではなくて、激しく燃えるというか、昇華します。ですから少なくとも3400℃の熱がそのブラウンガスが出ているわけで、それが蒸発しますから、5000~6000℃以上の温度になっているのでしょう。つまり、相手の物質次第で温度が自由に上がる。こういう不思議な炎というか、特性を持っているのです。

3)ブ ラ ウ ン ガ ス の 用 途

それでいろんな用途が考えられて、1つは灰溶融、焼却灰の溶融炉に使おうと。つまり溶融灰は重金属とかガラス質とかケイ素とかアルミナとかいろんなものを含んでいますがそこに当てますと、それが瞬時にして溶けはじめるのです。これを応用して1t炉をつくってプレテストを行い、それでうまくいったものですから、今度はスケールアップして10t炉にして実際の焼却灰の実証試験を始めたということです。それで実は、超高温になって相手の原子に反応して加工対象物だけしか温めないので、空間で燃している間はそんなに高温にならない。そういう特性がありますので、小さな炉にして灰を表面融溶する。そういう形にもっていっているわけです。
 それから、未解明の理論といいますが、なぜこれだけすごいエネルギーが出るのかがよく分かっていない。そのために、一部の学者さんたちは訳が分からないので面白いからといって手を出している人が結構いますけれども、大会社は、理論の分からないものは、ほんまかいなということで手を出さないというところがあります。
 なぜ、今までそんなすごいものが使われなかったのだろうか。今の理由も一つですが、これはユール・ブラウンさんがソ連で研究していて、その後GPUに追われ、それでオーストラリアに逃げて、それから韓国へ行って韓国で研究して、オーストラリアでも韓国でも弟子ができてその人たちが細々と小さな発生機を作り、最後は中国へ行ったりしています。そういう所でいろんな弟子がブラウンガスをつくって、細々といいますか、せいぜい冷蔵庫の大きなものぐらいの発生機を作ったりしていたわけです。ですから、小さなものはもう世界中に何百台も出回っていまして、これは小さな炎でスポッと溶融しますから宝石の加工に非常に向いている。あるいは歯科技工の加工機とか、今一番出ているのは鉄とかステンレスの溶融切断です。これは産業としてまだあまり知られていませんけれども、ある程度普及し初めて浦安の鉄工団地などで使われています。
 実は、あまりにもデモを見るとすごいので、いろんな山師たちが群がってそこで一旗儲けようということもありまして、余計ブラウンガスの業界といいますか、フィールドを怪しくしてしまって、そんなものには手を出すなということもあるのです。そういう中の一つに、先ほど理論が分からないけれど、核変換がどうもこのブラウンガスで現象的には起きるらしいと。これは元MITのミルズ先生が自分のホームページで世界中の学者のディスカッションを載せていますが、常温核融合もその中の一種になり得るということで、常温核融合学会の中でもこのブラウンガスのペーパーが出ていると聞いております。ともかく常温核融合とか核変換なんていうと、ますます自分たちの身近とは遠くなってきて、なんか怪しくなってくる。
 一例を言いますと、六ヶ所村で灰放射能の処理施設を2兆円もかけて造っているわけですけれども、これがもしブラウンガスで、溶融してしまうと放射能が減じるとか消えてしまうという実験が韓国の工業技術研究院ではなされているそうで、実際にその現象があると聞いています。これは日本に来ている王さんという先生から聞いたのですけれども、本当にそうかなあと、我々は追試をしてみないと大体こういうのは疑ってみるわけですが。そのような面白い現象がたくさん出ていまして、技術開発が最近すごく進んだためにまた脚光をあびるようになってきたと考えてください。
 それは、電気分解が非常に高効率にできるようになったと。今までブラウンガスをつくるのには、例えば1のエネルギーを入れて10分の1ぐらいのエネルギーのガスしか取れなかった。それがどんどん効率化してきて、例えば1m3のブラウンガスをつくるのに大体2kW以内でいけるということで、今、岐阜・羽島の実験では2kW以下の電力で実際に賄われています。そうすると、コストパフォーマンスが非常に良くなって、従来の化石燃料の約2分の1のコストでいけるだろうというようになってきました。燃料によって違います。例えばアセチレンガスで鉄を溶断するという場合には、アセチレンガスは結構高いですから、ブラウンガスでやるとそれの3分の1ぐらいでできますので、その場合には3分の1ということも言えますし、天然ガスが1m345円位ですから、電気代次第なんです。そのように考えると、例えば20円ぐらいでできるのであれば半分。ですから、電力コストの安いところへ行けばブラウンガスはますます安くなる。灰溶融炉というか、焼却炉で最近はどんどん発電を併設したコジェネをやっていますから、あれの電力というのは3~4円で買えます。そうすると、これはメチャクチャに安い灰溶融炉の電力になり得るだろうと考えられます。

2.焼 却 灰 溶 融 炉 へ の 応 用

1)従来の溶融炉との比較

そのほか、技術改良点は電気分解の効率化だけではなくて逆火防止、フラッシュバックです。これは今までものすごいスピードで爆縮が伝わりますので、火を消した途端にそれがホースの中に入って、大本のタンクのところまでいってしまう恐れがある。そうすると、そのタンクが爆縮で応力がかかって壊れてしまうということもあるのです。エクスプロージヨンではないですから飛び散らないわけですが、逆に、中が真空になるためにいかれてしまうということがあるわけです(一時的に圧力が増加し、すぐ真空状態になる)。
 それから、最近の環境意識の高まりが、このブラウンガスをあえて使ってみようというムードになってきたのは否めないと思います。実際に灰溶融炉に使おうというアプリケーションが今出てきたわけですから幾つかのアプリケーションをあとでお話しします。
 それでは、こんな字ばかりですとつまらないですから、ちょっと絵を出しましょう。
 これは、ちょうど岐阜・羽島市の駅の旧焼却場の設備の写真でまだ壊さずにあります(A写真ナシ)。
 ここで、焼却灰を使って実験を今始めているのですが、結局これを取り壊すのに大変なお金がかかる。ダイオキシンなどで汚染されていますからこれ全部をこの溶融炉で処理してくれないかという話が今出てきまして、なるほど、そういうニーズもあるんだなあということをちょっと感じました。(下記説明図ナシ)
 簡単に言えば、焼却灰を普通のホッパーからこの溶融炉に入れるところは同じようなものですが、ここが一番の燃焼の主燃焼室です(B燃焼室図ナシ)。ここで1500℃ぐらいの温度をずっと保っています。次にスラグ層というのがあります。ほとんど連続しているわけですけれども、ここでさらにブラウンガスを直接吹き掛ける。そうすると本当にドロドロになりまして、ここのところに落ちてくる(C図ナシ)。
 ガス発生には、まず水を、水道水でも何でもいいのですが、それをさらにピュアにするために逆浸透膜の純粋装置を使います(D純粋装置図ナシ)。これはZETガスの発生装置です。これは電気分解用の直流にする装置です。これがガスバーナー。このガスバーナーは特殊なもので、大変高温になりますから、バーナー自身が燃えてしまうわけです。ですからバーナーのところを完全に水冷するような機構、これの開発が結構大変であったようです。これはちょっと小さなタイプで1tの実験炉です(E図実験炉図ナシ)。
 ここに複雑なパイピングがありますけれども、これが各バーナーを制御するための弁などです(F図バーナー制御弁)。大きさは、この人がいますので大体……。ここが煙突ですが、全然高くない。この炉の上までせいぜい5mぐらいという感じですか。炉自身は、長さが約8m。そんな小さなもので、これで10tです。ところが、うまい具合に、これで15tいけそうだということが分かってきたのです。
 これはちょっと古いタイプのブラウンガス発生機、電気分解装置です。今はメンテナンスが年に一度ぐらい、早い場合には半年に一度要りますので、ここのところが一々ふたを開けるのが面倒臭いというので、これを角形にして簡単に開けられるようにした。それはノウハウなので、ここで写真は見せられません。
 これはコントロールパネル(G図コントロールパネル)です。ここにパソコンでデータと履歴などが全部取れるようになっています。
 これが実際の炉です。この築炉自身は、韓国と共同でやっているものですから、これはサムスンの子会社が炉をつくり、発生機も日本のスペックで向こうがつくった。先ほど言いましたようにブラウン先生の弟子が韓国に結構いまして、その中には一山当てようということで日本に法外な値段を吹っ掛けてきて、だまされた人も私の近くで何人か聞いていますが。幾つかの流れがあって、その人たちが出たり入ったりするという業界ですので、ますます怪しくなっているのではないかという気がします。
 この炉自身は、見たところ、日本のいわゆるストーカ炉とか流動床とかガス化容量などを考えますと、とても小さな規模で、何となくこれでいいのかなという感じがするような外観をしていますが、耐火レンガで、特にジルコニア入りの耐火レンガに対しては、直接当てなければ耐火性は結構いいのです。例えば普通のレンガにブラウンガスを15秒ぐらい当てますと、その当てたところが、チョコレートがトロッと中から出てくるような宣伝がありますが、あれと同じようにレンガが真っ赤になってトロッと溶け出す。それは本当にびっくりします。レンガ自身が溶け出すのです。ですから私はこの技術を、アスファルトとかコンクリートを無音で切る技術にしあげたいなあということで、もう少ししたら実験を始めるところです。うまくいけば、コンクリートブロックだけだったら30cm位切れるそうです。ところが、舗装道路になっていますと今度は炎の行く場所がなくなりますから、せっかく切ったところがまた溶着してしまう。それをどうするかとか、いろいろな実験が必要になるわけですが、ともかくそのような高温の切断性、溶着性を利用しますと、これから土木だとかそういう分野で使えるわけです。トヨタの研究所の人たちは、将来これがエンジンの、つまり今までの燃料水素などにかわることができないだろうかと考えはじめていますが、とりあえずは廃車を切断するとか、ゴムタイヤを切断するのには中にスチールが入っていますから普通はなかなか切れないのが、これですとスパッと切れますので、減量とか搬送をしやすくするための、あるいは解体しやすくするためのデバイスとしてもこれから使いたいという話をしております。

2)試作炉(10t用)の実験結果について

これは溶融灰を入れるホッパーで(H)、これがこちらにずっと入っていくわけです。これは先ほどのものを裏から見た炉です。ですから、ブラウンガスは怪しいなあと思いますけれども、ちゃんとこういう数億かけての実験というのが始まっていることをお知らせしたわけです。まだまだ私は改良しなければいけないところがあると思いますが、それはまた後にしまして。各バーナーの温度が全部ここで管理されていて、炉内が1500℃ということを表示しております(G)。
 これが、ちょうど溶融されたスラグが、この上のところからスッと出てきます。出ている状態は次の絵で(C)、これがそうです。このところが赤く筋が通っているところ。例えば新日鉄さんのシャフト炉など、高炉スタイルのものというと、大変な燃料やエアーなどを吹き込んでいますので、ふつう出口でガスが吹きだして溶融スラグ状態を見せることはできません。出口自身もものすごい冷却装置などが必要で、また、高炉の場合には大変複雑な制御が要るのですが、この場合には素人が数人で運転している。今、実験ですからいろんなデータをとっていますが、そのような割と分散型で地域の
ニーズにあった簡易小型炉が出来そうです。
 この絵は溶融スラグを、いきなり水の中へ落とす、そうすると、ここで急冷するので破砕するわけで、これを骨材などに使うのです。
 今度は実験用に作った1トン炉です。これをトラックの上に積んでいろんなところで実験してみたい。例えば医療廃棄物を自分のところで実験してみたいというときに、わざわざそこまで来ないで、トラックに積んで、ブラウンガスも4tトラック1台に積めますが、国内どこでも実験に行けるという体制ができました。7月末、8月になるとタービンの燃焼室をブラウンガスで実験をやろうということで、これによって石化燃料をブラウンガスに置き換えることができそうだという基礎実験が終わったので、本番の実験のための燃焼炉をつくる。ただし、ここのMCL(現在(株)ゼットに社名変更)という会社は、元住友建機さんにいた人が社長をやっている、まだ小さなベンチャー企業ですから、これから大きな炉を自分でつくるとか、タービンを自分でつくって何かをやるという意思は全くありません。いろんなニーズに対してブラウンガスを供給して一緒にテストをするとか、そういうようなことを今心掛けております。
 溶融炉のことをもう少しお話ししますと、灰溶融炉がなぜ必要かということはもうやめまして、この溶融炉実験について話しをします。10t炉で今、羽島市の旧ゴミ処理場で実際1400℃~1600℃の雰囲気に保ち、これが放射熱や炉壁にあたって高温化したものと実際に灰とかスラグに当たって高温になり溶融するわけですが、焼却灰とフライアッシュの両方混合したものを実際に溶融後最初の分析結果は次にお見せいたしますけれども、全くクリーン過ぎるぐらいクリーンです。ガスの発生量は今、毎時 400m3やっています。今まで、こういう大量なブラウンガスの発生機というのはなかったのです。せいぜい60m3とか90m3でした。これが 400m3というのは大変な発生量です。
 これが分析結果です。スラグの分析表としては、ろ過テストの結果で、ほんの少しスラグの中に出てきているものは銅とか六価クロムが0.01mgl 。これはスラグの中ですから、実際に溶融固形化したものは、いったん固形化してしまえば外に溶出しませんので、ダイオキシンなどは全部分解したあとですから、そのような分析が出ております。
 それで実際に必要なものはダイオキシンの分析結果、これは一切測定にかからない。ピコグラム以下であるということで、これは大変クリーンなものだと言っていいでしょう。 ただし、今は、まだテストを始めたばかりですので、焼却灰とガラスの破砕したものを混焼しているのです。最初はガラスを 100%で実験をしながら、ガラス質で炉壁を覆って保護しながら、それからだんだん焼却灰を増やしていっています。50%までついこの間いきまして、50%いったときの分析結果を今、分析センターの方に依頼しています。
100%の分析結果がほしいのですけれども。煙突から出てくる排煙温度というのは50℃なんです。信じられないくらいです。煙突はせいぜい高さが地上から5~6mですから、非常に低いものです。そこの煙突の真ん中で測って50℃なのです。つまりこれは爆縮してこのブラウンガスが水になりますので、水気が非常に多い蒸気を含んだ煙で出てきます。そんなことで、今までみたいにコークスを燃たりしてその炎が冷却塔を設けなくてはいけないということがないものですから、設備費も非常に安いわけです。ただ、今実験をやっていて、50%以上燃しますと少し煙に色がつくので、これは二次燃焼をもっとちゃんとやろうということで、バーナーの一番最後の煙道のところにもっとバーナーをつけて完璧に煙が出ないようにしようと。そういうようなことで、一つひとつステップアップしながらやっているようです。
 ブラウンガスの特徴この溶融炉の特徴、というのは、前処理が不要だとか、溶融炉とスラグ相で成り立っているので均質したスラグができる。それから溶融時間が短い。設備空間が小さくて、建築費が安くて、維持コストが安い。いいことだらけですけれども、炉の温度はバーナー専用機で自動温度制御が可能である。比重選によってスラグを分類させることができる。これは他のガス化溶融炉でも同じなわけですが。

3.ブ ラ ウ ン ガ ス の 将 来 性~多分野への応用

ブラウンガスの将来性というのは、先ほどちょっと述べました。これは以前私がここで述べたり、あるいは日港連のところでお話ししたこともありますが、これから21世紀は水素エネルギーの社会になるだろうと。これはトヨタもこの間発表しましたし、BMWなどは前から水素自動車と言っていますし、もちろん燃料電池車はホンダが2003年末までには必ず出すと言明しています。そういう意味では、必ず水素社会経済になるだろうと。そういうときにブラウンガスというのが非常に近い存在になるのです。というのは、PEFC型の燃料電池にいきなりブラウンガスを入れてちょっとした工夫をすると、それで小さな豆電球がつきますから、水素を分離しなくてもいけるという実験結果もあります。そんなことを考えると、家電メーカーさんが、あと2年ないし3年後に家庭用の燃料電池の10キロぐらいのものをリーズナブルな値段で発売すると言っていますので、そういうところにこれが使えそうかなあと期待しています。そうすると、電気と水だけあればこの燃料電池がどんとんできるわけです。
 これはまたちょっと面白いことですが、それだったら、なぜいきなり電気を使わないのかということになるわけです。これはカロリー計算では、1のエネルギーを入れて潜在エネルギーが3のエネルギーを持ったブラウンガスが出ているからです。そんなバカな、そんなことを言うと学者として怪しまれるよ、ということで手を出さない人も多いわけです。これは熱力学の法則に反するではないかというのですが、どうもそれはこういう考え方があるのです。水が持っているポテンシャルエネルギーをブラウンガス化することによって顕在化した、1のエネルギーが3のエネルギーを持つことになり、そのブラウンガスを燃すことによって今度はコジェネを動かすと、もしかすると1以上の電力になって、ずっとあと水だけおぎなって、あとは電力が取れると。これも韓国の先生が実験的には正しいということを言っているのですが、まだ私が見たわけでもないし、検証したわけでもないので、「そういう可能性がある」という声があることだけお話ししておきます。
 利用分野としては、先ほど言いました貯蔵用としては、これから自然エネルギーの一つとしてマイクロ水力発電を利用できます。日本で、もし50kW以上のところだと30万カ所ぐらい良いサイトがあるのです。今はもう大きなダムなどつくれませんので、50kWぐらいの小さな電力を山間地で生産する。今まではそれを系統連携しようとすると、配線の費用がかかるし、電力会社は3~4円で買いたたきますからペイしないので、そんなものはやらなかった。ところがブラウンガスにして貯蔵しておきますと、あとは貯まったら輸送すればいいので、風力発電でも何でもエネルギー貯蔵用としてこれからは相当いけるのではないかと感じています。
 そのほか各種の利用分野というのは、化石エネルギーの代替分野。これは何にでも使える。工業用、農業用、家庭用、先ほどのタービン、それから有害物質の熱分解、これは本当に小さな企業体レベルでできるようになるでしょう。溶接とか金属の溶解とか。このような分野が開けていますので、もしご興味があれば見学も含めて私に言っていただければ、しょっちゅうというわけにはいきませんがアレンジすることはできますので。
 ということで、雑駁な話でしたけれども終わらせていただきます。

Ⅱ-2>水が燃料のブラウンガス (HHOガス)

ブラウンガス(HHOガス)1980年ごろにユル・ブラウンによって発明
水を直流で電気分解をすると分離され「分子状の酸素と水素」となり「原子状の酸素と水素の混合ガス」が得られない。
混合ガスとするため、直流のプラスマイナスを交互にしたパルスジェネレーターで電気分解をして得られた「原子状の酸素と水素の混合ガス」をブラウンガスと呼ぶそうです。
実際には、プラズマ・超音波・電磁パルス・ナノバブル・金属触媒などの何かを参加させるようだが、詳細は不明。電極はステンレス電界液は、水酸化カリウム3%溶液
ブラウンガスの溶断機の価格から推定すると、簡単な装置ではないようです?
水を電気分解してブラウンガス1立方メートル生成に必要な電気量は2.4KW。
ブラウンガス1立方メートルの発熱量は2,892Kcal。
原子が分子になる時のエネルギーも利用できるので、分子状の水素・酸素ガスに比較して発熱量が多く得られる。過剰熱を発生?
分子の細分化による活性化

燃 焼

原子状の酸素(活性酸素)や活性水素は化学反応力が強い。
燃焼には、この化学反応力が強い「原子状の酸素」が必要です。
炎の高温によって電子が遊離するプラズマ現象が「原子状の酸素」を発生させ、燃焼という化学反応が起きるのです。 
700~800℃の高温で「原子状の酸素」が作られ燃焼が持続しますが、「原子状の酸素」が出来ない程、温度が下がると消えてしまいます。
触媒は低温でも「原子状の酸素」を作る事が出来るので、白金カイロの触媒燃焼で見られるような130℃~350℃という低温で触媒燃焼が出来ます。

ブラウンガスは原子状の酸素と水素の混合ガスなので触媒燃焼のように、炎の温度は非常に低く、相手の物質しだいで温度が上がる不思議な炎である。
炎をタングステンに当てると、数十秒で溶け出す。
タングステンの融点は3480℃であるので、それ相当の温度になっている。

点火プラグ
上の画のように、点火プラグのプラズマ放電中のフリーラジカルと言われる活発な反応状態に水をたらすと、水がプラズマ電解によりブラウンガスを発生して引火・・・?

ブラウンガス溶断機は実用化されていた。
なぜか、ブラウンガス(原子状の酸素と水素の混合ガス)を実用化している各社は、HHOガス酸水素ガスZETガスE&Eガスアクアガス酸素水素混合ガス等と呼び酸素水素混合ガス酸素水素混合ガスと呼びたくないようだ。
㈱ベストワールド
~㈱ベストワールド~E&Eガス
アイエスプラン(株) 創業 1989 がブラウンガスの300mm溶断機を作っていたが、不渡りを出して、住友金属の子会社に買収されたそうです。2000年には澁谷工業がアイエスプランのアクアガスジェネレーター」AGG-20000S-E2の販売権を取得していた。
(株)エアーウォーターでは、アイエスプラン(株)のアフターサービスも行っている?
アクアガス(HHOガス)ジェネレーター~㈱エアーウォーターアクアガス
日本テクノ株式会社 「OHMASA-GAS」(オーマサガス)
 大政龍晋社長は、振動流動攪拌機で撹拌しながら水を電気分解する、「水素・酸素混合ガス発生装置」で国際特許 Wo 03/048424A1を取得。
泡には、表面を小さくしようと働く表面張力があります。
振動流動攪拌機が自己加圧効果を促進?
自己加圧作用は気泡の大きさに反比例して強く成ることが知られています。
この自己加圧作用により泡は、小さく成ると急速に圧壊します。
電解で発生した泡の一部が振動流動攪拌機によって圧壊   
振動流動攪拌機の振動で泡を急激に収縮させ圧壊をおこさせる。
この圧壊により泡が消滅する瞬間、泡が持つ電荷が放され電荷の濃縮現象が、瞬間的に数千度以上の高温状態のフリーラジカル領域を形成するといわれます。
このフリーラジカル状態を電気分解して「オーマサ ガス」を発生装置?
「OHMASA-GAS」は純度の比率でブラウンガス程、強力ではないようだが手軽な発生装置がすばらしい。
さしあたっては、バーナーに利用であるが、エンジンを回す燃料としても成功している。
この、「OHMASA-GAS」は200気圧にしても、安全な状態で貯蔵でき、水素と酸素の混合ガスなので燃焼時に酸素を必要としません。 ロケット燃料の水素ガスだけ・・・
水素は分子が小さいため、金属ボンベから漏れ出たり水素脆化によりボンベが壊れたりするが、この酸水素ガスは2年間貯蔵したが、漏れなかったという。
ただ、エンジンを回す燃料としては、先にも述べたように、非常に低い温度で燃焼する不思議な炎である、ということでエンジンを回すのにはプロパンガスなどと混合ガスとして燃焼した方が効率が良いようである。

水は熱すると4300℃で熱解離して水素と酸素に分かれると知られています。
水素と酸素にはそれぞれ原子波動があって、振動数というか共鳴数を見つけた上で、ある種のイオン係数を充てん共鳴させ大政さん(日本テクノ)のシステムでは380℃という低温で、水素と酸素の100%熱解離を実現しているそうです。

水素の炎の色は本来は無色透明であるが、不純物や周囲の物質の炎色反応の色となる。
水素燃料電池車や水素燃料車での、走行距離で一番のネックは水素吸蔵合金貯蔵ボンベにある。
有機ハイドライドは、水素を放出した後、再び水素を吸蔵し、再利用することができる。水素の貯蔵・運搬の有力候補?
水素吸蔵合金にも云えるが、エンジンの冷却や排気損失の熱エネルギーをうまく使い水素放出に必要な加熱の問題解決にかかっている。
参考 水素1モルは22.4㍑で2gとすると、水素燃料電池車を100km走行には、水素が1kg 必要と云われます。
原子状の酸素(活性酸素)
過酸化水素は活性酸素を持っているので髪の毛の色素を分解して漂白する事が出来ますが、分子状の酸素では漂白は出来ません。
過酸化水素水(オキシフル)の殺菌作用も活性酸素が酸化や、還元反応で細菌を分解してしまうからだと言われます。
水に放射線を照射すれば、OとHのフリーラジカル(不対電子をも った分子や原子)を簡単に作れる?

Ⅱ-4>水素ガス-HHOガス‥‥現在の学術的データー内容~乙種第4類危険物 アルコール類

可燃性ガス

Ⅱ-5>水素ガスとブラウンガス技術資料の発生装置と特性~ここまで現在実施されている~ブラウンガスの技術状況

ブラウンガスに関する技術情報

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